不動産鑑定士って?
不動産鑑定士とは、”土地”の適正な”地価”を鑑定することを職業としている人。また、不動産の適正な価格の評価のみならず、不動産の適正な利用についてのコンサルティングを行ったりする不動産のスペシャリストでもあります。
また、近年の不動産の証券化についての業務も増えてきています。
- 不動産の証券化とは
- 不動産の証券化とは、不動産を証券にすることで、投資を小口化することが出来、大きな資金がかかっていた不動産投資を少ない資金で多くの投資家を募れるようになっています。
不動産の証券化された商品を不動産投資信託といい東証に上場しているREITのことです。
不動産鑑定士のお仕事って?
不動産鑑定士の業務は、一般個人や企業からの不動産鑑定依頼と公的機関からの鑑定業務に分けられます。業務の内容は、不動産の鑑定が主ですが、コンサルティング的業務もあります。
- 不動産鑑定士の業務
-
- ■公的業務
- ○標準地の鑑定
- ○相続税課税のための路線価の評価
- ○固定資産評価員業務
- ○国有財産の評価
- ○その他
- ■一般的業務
- ○売買の際の鑑定評価
- ○不動産の担保に関する鑑定評価
- ○不動産の証券化
- ○抵当権設定のための鑑定評価
- ○会社更生法や民事再生法の要請に伴う資産評価
- ○相続などでの適正な資産価格の評価
- ○借地権、借家権の鑑定評価
- ○コンサルティング業務
- ○その他の鑑定評価業務
資格GETのメリットは?
不動産鑑定士の知識は、非常に専門性が高く、金融業界でも重要視されています。また、不動産鑑定士の業務は独占業務です。不動産鑑定士以外の者が不動産の鑑定評価を行えば、刑事罰の対象になることもあります。そのため、鑑定業務を行えるのは、不動産鑑定士の資格を有する者のみです。また、不動産の流動化のような金融資産の発達により、さらに不動産鑑定士の活躍の場が広がっています。
さらに、コンサルティング業務の重要性も高まる中、不動産鑑定士の必要性と知識の向上は、今からの金融業界で不可欠になることでしょう。
不動産鑑定士になるためには?
不動産鑑定士になるには国土交通省土地鑑定委員会が実施する国家試験を受けて合格する必要があります。その難易度は非常に高いです。試験ガイド
短答式試験の試験実施地は北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県。論文式試験の試験実施地は東京都、大阪府、福岡県です。受験資格 | 試験日 | 試験の方法 | 受験手数料 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
制限なし | 短答式:5月 論文式:8月 | 短答式試験 論文式試験 | 13,000円(収入印紙) | 約2% |
試験科目 | 内容等 |
---|---|
短答式試験 | 土地基本法、不動産の鑑定評価に関する法律、地価公示法、国土利用計画法、都市計画法、土地区画整理法マンション建替えの円滑化等に関する法律、所得税法、法人税法、租税特別処置法、その他 |
論文式試験 | 民法、会計学、経済学、不動産の鑑定評価に関する理論、不動産の鑑定評価に関する理論 |
不動産鑑定士お役立ちリンク集
国土交通省 不動産鑑定士の資格試験を実施している国土交通省のページです。資格試験の詳細はこちら。 社団法人日本不動産鑑定協会 日本不動産鑑定協会のホームページです。不動産鑑定士制度など。 |
Sponsored Link
|